業務プロセスの定義(新規追加/更新/削除)は、[アプリ設定] メニューから行います。業務の流れは、フロー図上にアイコンを配置する事によって定義します。完成した業務プロセス定義は[アプリ]と呼ばれ、稼働ボタンのクリックで即座にワークフローシステムとして稼働します。
1. アプリを作成する
- 1. フロー図の描画
- 工程アイコンを配置し、矢印で接続することで、業務の流れを表現します
- 2. データ項目の設定
- 受け渡しされる業務データの[項目名]や[データ型]を1つ1つ定義します (M205)
- 3. 閲覧レベルの設定
- 工程ごとに、どのデータが参照可能か、どのデータが入力項目かを設定します
- 4. フロー分岐の設定
- フロー図の各分岐ポイントにおける分岐ルールを設定します
- 5. 引き受け候補者の列挙
- 処理を担当するシステムユーザを候補列挙します (M209)
- アプリを新規作成するユーザは「アプリ作成権限」が必要です(M301)
- 全ての設定操作はブラウザ上で行います (要 常時接続環境)
- 無操作時間によるセッション切れはありません (通信状況の変化により切断される可能性はあります)
- 複数人による同時編集はサポートされていません (後から[保存]された内容で更新されます)
- ユーザ所属部署やロール情報はシステム全体で管理されます(アプリごとに個別の設定はできません)
- インポートして利用できるワークフローアプリのサンプルアーカイブが無料公開されています (拡張子: .qar)
R2010: 工程アイコン(BPMN)一覧
R2050: データ型の一覧
R2012: 業務プロセス定義の制限事項
業務アプリ(業務テンプレート)
チュートリアル:はじめての Questetra BPM Suite / Chpt.2: 簡単なアプリを作ってみる
チュートリアル: はじめての Questetra BPM Suite / Chpt.3: 出張申請アプリを作る
2. ワークフローシステムとして運用を開始する
- a. 稼働
- 業務システムとして稼働させるには[リリース]をクリックします
- b. 一時停止
- 新案件の開始を停止するには[▼アプリ]メニューの[一時停止]を選択します
- c. 再開(再稼働)
- 新案件を再び流せるようにするには[▼アプリ]メニューの[再開]を選択します
- 定義エラーが残っている場合、ワークフローとして稼働(リリース)させられません
- バージョン番号は、リリースする度に自動的に採番されます
- リリース時にバージョンメモを記入することができます
- 案件の進捗中にバージョン更新が行われても、各案件は "案件開始時点の定義" に従って流れ続けます
- [アプリ]を[一時停止]させる際、進捗中の全案件を強制終了させるオプション操作が可能です
3. ワークフローシステムの仕様を更新する
- 1. アプリ設定の変更
- フロー分岐の設定や引き受け候補者の設定を更新します
- 2. 保存してリリース
- 新しいバージョンをリリースします
- ユーザ自身が作成したアプリではない場合、「アプリ管理権限」を付与されなければ編集することができません(M302)
- アプリを新規作成し、それをリリースすると、「バージョン1」として稼働されます
- 初回リリース後の設定変更は自動的に「開発中のバージョン2」として保存されます(稼働中アプリに影響しない)
- アプリを「バージョン2」に更新するには改めて「バージョン2のリリース」を行います
- 編集操作に応じ、「スナップショット」が自動保存されます
- 2日以上前のものは、その日付の最初のスナップショットのみが保存されます
- 開発中バージョンは、稼働中の最新バージョンやいずれかのスナップショットに戻すことができます
Z. 追加情報: ワークフローシステムとして運用テストする
- a.デバッグ実行
- 開発中バージョンにて[プロセスをデバッグ実行]し、案件を流して動作テストを行います
- 開発中バージョンの[リリース]を行わなくても、案件を流すことができます
- 任意の[開始イベント]から、デバッグ実行を開始することができます
- [メッセージ開始イベント]や[タイマー開始イベント]ではデバッグ実行を行うことはできません。[リリース]後に、動作確認をしてください。
- すべての工程を「自分」で処理することも可能です(「すべて自分が担当」オプション)
- アプリ設定にて[変数]を利用している場合[プロファイル]を選択することができます
- チュートリアル: ワークフローアプリの動作確認方法
Z. 追加情報: [アプリ]を過去のバージョンに戻す
- a. 複製稼働
- 再現したい過去バージョンを[複製して新規作成]し、別アプリとして稼働させます
- 業務プロセスの定義情報だけが複製されます (案件データ(業務記録)は複製されません!)
- 案件データを引き継ぐ必要がある場合は、現行バージョンを手動で編集更新する必要があります
Z. 追加情報: [アプリ]を削除する(復旧できません!)
- a. 全削除
- 業務プロセスの定義情報とそこに流れた案件データを全て削除したい場合に、アプリを[削除]します
- 業務記録としての案件データを参照する必要がある場合には[一時停止]を選択して下さい
- 「稼働中」のアプリを削除することはできません。[一時停止]した後に[削除]してください。
Z. 追加情報: ワークフローアプリをインポート/エクスポートする
- a. アプリアーカイブ(QAR)
- 作成したワークフローアプリをファイル(QAR ファイル)としてインポート/エクスポートします
- アプリアーカイブ(QAR)に含まれる情報について
- 初めての業務テンプレート活用
- ワークフローアプリ(業務テンプレート)
- アーカイブをインポートする時に必要な設定
- インポート時にアプリ ID を指定できます(Ver. 15.1〜)
- 過去に使用されていない数字を指定します
- [自動採番する]チェックボックスをオフにすると指定できるようになります
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