合計金額や消費税額など、データ入力画面において数値計算結果をダイナミック(動的)に表示させたいケースは少なくありません。数値型のデータ項目の場合、その"計算式"(四則演算式)を設定することで、計算結果が動的に入力される(連動する)ようになります。
1. 数値型データにセットできる式の表記要素について、概要を理解する
- a. 数値
- "1.08" や "30" といった実数を記述できます
- b. 算術演算子
- 加算 "+"、減算 "-"、乗算 "*"、除算 "/"、および括弧 " (" と ") " が利用できます
- c. 数値型データ(参照)
- 他の数値型データを参照できます (例:#q_numeric1 )
- d. テーブル型データ(参照)
- テーブル型のカラム合計値を参照できます (例: #q_table1.summary['3'])
- 他のデータ項目を参照するには、その項目に設定されているフィールド名を指定します
- "四則演算式がセットされた数値型" の値を参照することも可能です (カスケード参照)
- 循環参照はエラーとなり何も更新されません
2. 数値型データ項目に式をセットする
- 1. 参照関係を整理する
- どの数値型データが、どの数値型データに依存するのかを、予め整理把握します
- 2. 四則演算式を設定する
- 足し算・引き算・掛け算・割り算のみで表現される式を設定します
- 計算結果がリアルタイム反映されるようになります (ブラウザ処理)
- 式がセットされた数値型データには、手動入力できなくなります
- 計算式で参照されている数値型データは、表示されている必要があります (未入力は "0 " 扱いとなります)
- 下流工程の処理完了時にも、サーバサイドにて再計算されます (サーバ処理)
- べき乗計算・三角関数計算といった、高度な計算式はスクリプト知識が必要となります (M213、M230)
#q_unitPrice * #q_quantity
(#q_orderTable1.summary['3'] - #q_discount) * (1 + #q_taxRate)
3. 切り捨ての原則について理解する
- 1. 有効数字を設定する
- "小数点以下0桁" と設定すれば、小数点以下は切り捨てられます
- 計算式内で "0.5" を加算しておくと、有効数字での "四捨五入" を実現できます
X. 業務アプリ
Z. 追加情報
- チュートリアル:合計金額を自動計算しよう
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