HTTP開始の仕組みである[メッセージ開始イベント(HTTP)]を先頭に配置すれば、HTTPリクエストを受信する度に、リクエストデータを引き継いだ新案件が自動起動されるようになります。例えば、基幹システムから "入金督促プロセス" を立ち上げる様なシステム間連携を簡単に構築する事ができます。
1. HTTP開始の活用シーンについて、概要を理解する
- a. 他システムから起動
- 顧客管理システムから "エラーアドレス対応プロセス" が自動的に起動される
- b. 他のアプリから起動
- "契約プロセス" の受注データを自動的に "製造プロセス" に引き渡す
2. HTTP開始を設定する
- 1. データ受信項目
- データ閲覧レベル(読み書き権限)を[編集可能(読み書き)]に設定します
- [URL, 受信パラメータ]から、起動URL(リクエストURL)や受信パラメータの名前(データ項目の[フィールド名])を参照できます
- リリース後に、リリースされた開始イベントに接続するための工程アイコンが、同一ワークフロー基盤のアプリ編集画面に追加されます
- 受信したデータを格納するデータ項目の必須設定や最小/最大文字数、入力チェック内容を満たさないデータが送信された場合プロセス起動に失敗します
3. データ送信の仕組みを準備する (外部の設定)
- 1. Request URI
- アプリのIDとイベントノードの番号を Path Parameter で指定
- 2. POST body parameter
- "APIキー" および "代入したい業務データ" を指定
$ curl https://example.questetra.net/System/Event/MessageStart/123/0/start \ -d "key=XYZXYZ" \ -d "q_string1=foo" \ --data-urlencode "q_string2=日本語"
- リクエストパラメータは、 GET/POST どちらでも構いません(POST推奨、一部で GET 禁止)
- ファイルデータは POST multipart で送信します
- APIキー (key) の値は、半角英数/最大100文字で任意に設定することが可能です
- 初期設定では、外部ネットワークからの通信は許可されておりません (M312)
- 起動URLごとに、アクセス元のIPアドレスを制限することが可能です (M312)
- 同じワークフロー基盤上の通信であれば、[サービスタスク(子プロセス開始)]の利用が有効です
BPMNアイコン:サービスタスク(子プロセス開始)
BPMNアイコン:メッセージ送信中間イベント(HTTP)
R2210:データ受信用パラメータと設定サンプル
[サービスタスク(子プロセス開始)]を利用する場合
=> M411: "納品プロセス" から "請求プロセス" が自動開始されるように設定する
[メッセージ送信中間イベント(HTTP)]を利用する場合
=> M225: 業務データを組み込んだHTTPリクエストが、自動的に送信されるように設定する
A. JSON-Webhook 等に対応する
- フロー先頭に[メッセージ開始イベント(Webhook)]を配置する
自動開始ノードを[メッセージ開始イベント(HTTP)]から[メッセージ開始イベント(Webhook)]に変更します - 受信方式を設定する
通信パターンを指定します (例:"POST application/json"、"PUT text/xml" など) - Body 部の格納先を設定する
受信データが格納される複数行文字列型データを指定します - レスポンスを規定する
必要に応じて案件データを挿し込みます ("application/json;charset=UTF-8"、"text/xml;charset=UTF-8")
- 通常のREST通信ではあり得ないパターンも設定可能ですが推奨されません (例:Content-Type を指定した GET 通信など)
- 多くの場合、受信データから必要データを抽出するために何らかの自動処理工程が下流に配置されます
- Query パラメータが付与されても[メッセージ開始イベント(Webhook)]は Query 部を無視します
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