PDF自動生成工程[PDF ファイル生成]をフロー図の途中に配置し、台紙となる PDF を登録すれば、案件の到達と同時に新しい PDF が自動的に生成されるようになります(台紙PDFの各フォームフィールドに業務データが挿し込まれます)。例えば、上司や経理の請求データチェック後、自動的に請求書PDFを生成させることができます。
1. PDF自動生成の活用シーンについて、概要を理解する
- a. 内部記録
- 会計監査の証跡・証憑となる伝票PDFを自動生成する (例: "立替金内訳書"、"請求書" )
- b. 外部提出
- 印刷郵送や添付送信が必要なPDFを自動生成する (例: "採用通知書"、"人事異動辞令" )
2. PDF生成工程を配置し設定する
- 1. 生成されるファイル名として利用される文字列
- 案件名や発行IDなどの文字列型データを参照します
- 2. 生成されるファイルが格納される場所
- 指定したファイル型データに追加されます
- ファイル名の重複を防ぐには、上流の自動工程でユニークな文字列型データを生成しておくなどします
例 "Invoice-#{#format(#q_datetime, 'yyyyMMddHHmm')}.pdf" など - 過去に作成したPDFファイルを削除することも可能です(オプション)
- Advanced Edition で利用可能な、HTML から PDF ファイルを生成するビルトイン自動工程もあります
3. 台紙PDFを準備し登録する
- 1. デザインPDFの作成
- Word等で定型文や背景画像などをデザインしたPDFを作成します (no-form.pdf)
- 2. フォーム配置
- データを挿し込みたい位置に "Form Field (Text) " を配置します (要 Acrobat 等)
- 3. 挿込IDの設定
- 各 Form Field の "名前" を挿し込みIDに変更します (例: "q_name")
- 4. 台紙PDFとして登録
- ワークフロー基盤や外部サーバなどに登録します
- データの挿し込みには各データ項目に設定したフィールド名(q_に続く文字列)を使用します
- フィールド名の代わりにデータ定義番号を利用した旧形式(data['9'])でも動作します
- [システム管理特権者]であれば、業務横断的に利用できる台紙PDFとして登録することも可能です(M320)
- 台紙PDFのサンプルを取得することも可能です
R2280: 業務データ差し込みID(PDF)
BPMNアイコン:PDF ファイル生成
台紙PDF
Fig 228-1. 台紙PDFから、新しいPDFが生成されるイメージ
Fig 228-2. 自動生成された PDF のイメージ(赤文字にて表現)
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