複数の業務から呼び出される業務は少なくありません。たとえば "Web 受注プロセス" や "Fax 受注プロセス" などから呼び出される "出荷プロセス" であったり、"プレス原稿作成" や "Web サイト更新" などから呼び出される "翻訳プロセス" などは、サブルーチン(サブプロセス)として独立させることを検討します。(Message Catch Event API)
1. サブプロセスの活用シーンについて、概要を理解する
- a. 専門家業務の呼び出し
- "ブランド戦略室" や "法務部" など専門家への依頼を組み込みやすくなります
- b. 直接業務の分解
- "原稿翻訳" や "アイコン制作" といった作業を全社共通基盤化することができます
2. サブプロセス(呼び出される側)を設計し運用する
- 1. 起動フォーマットを公開する
- 自動開始させるためのフォーマット(API)を関連部署に公開します
- 編集保存後、一度稼働状態にすることで、自動開始パラメータ(起動フォーマット)が確定します
- 業務プロセスの ID や業務データのパラメータ名を呼び出す側の設計者に連絡します
- 呼び出す側の設計者自身も[メッセージ送信中間イベント(HTTP)]内の接続先候補にて確認できます
- [システム管理特権]を持つユーザであれば、[アプリ外部連携]からも確認できます
3. 接続元(呼び出す側)を設計する
- a. 接続先の自動開始 URL
- https://karasumi-shijo-000.questetra.net/System/Event/MessageStart/start
- b. 接続先の業務プロセス ID
- 接続先のアプリID (processModelInfoId)を指定します
- c. 接続先の開始イベント ID
- 接続先アプリの開始ポイント(nodeNumber)を指定します
- d. 接続先のセキュリティ鍵
- 接続先アプリのセキュリティ鍵(key)を指定します
- e. 受け渡しする業務データ
- 必要に応じて接続先の "受信パラメータ名" を指定し、送信する値を指定します
- 同一ワークフロー基盤の場合 "${var[applicationRoot]}System/Event/MessageStart/start" で代用可能です
R2182: HTTP 開始のエラー通知
R2210: データ受信用パラメータの命名規則
X. ワークフローサンプル
- 2018-02-26 (デザイン依頼対応プロセス): 第576話:プロセス改善物語(SaaSベンダー編3)
- 2018-02-19 (デザイン依頼対応プロセス): 第575話:プロセス改善物語(SaaSベンダー編2)
- 2018-02-13 (デザイン依頼対応プロセス): 第574話:プロセス改善物語(SaaSベンダー編1)
- 2016-06-27 (翻訳フロー): 第489話:作業時間を自動計測するボタンを配置する
- 2015-03-02 (商品発送依頼フロー): 委託会社と受託会社のワークフロー基盤を連動させる
- 2015-06-08 (工事進捗確認プロセス): プロセス分割で、データ閲覧権限を制御しやすく!
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