情報システム部門が作成する "初期パスワード" や、法務部門が作成する "契約書ID" など、業務プロセスの途中において文字列生成が必要となるケースは少なくありません。もし、生成される文字列にユニーク性が求められる場合には "時刻情報" や "連番情報" を組み合わせる方法を検討します。(データ設定工程・スクリプト工程)
1. 文字列生成の仕組みについて、概要を理解する
- a. 業務データを加工
- 上流で入力されたデータ(取引先名、申請名、など)を加工してセットします (M405)
- b. 案件固有のIDを整形
- 案件の持つ[プロセスID]や[プロセス連番]を整形して使います
- c. 開始時刻や通過時刻を整形
- 案件開始日時や中間イベントで取得した "現在日時" を整形して使います
- d. 担当者名や担当部署名を整形
- 申請者や決裁者の名前を整形して使います
- e. スクリプトでランダムな文字列を生成
- "Math.random()" などの関数を使って文字列を生成しセットします
- たとえば "現在日時" と[プロセスID]を組み合わせることで "20150123-012" といった文字列をセットできます
2. 文字列生成の実用例について、概要を理解する
- a. ファイル名の生成
- [PDF自動生成]の工程直前で、ユニークなファイル名を生成します
- b. 会員IDや受付IDの生成
- 受付番号やインシデント番号を発行します
- c. パスワードの生成
- 社内システムのアカウント発行時に、仮パスワードを生成します
- ユニーク性を担保するには、ワークフロー基盤で一意な[プロセスID]を結合させる手法が有効です
R2272: EL式による文字列としての出力(データ設定式)
BPMNアイコン:データ更新
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