フロー途中に分流ゲートウェイがあれば、案件は複数経路に分流され、同時並行的に処理されます。ただし、もしその内の1つが[全終了イベント]に到達すれば、他の全ての処理も強制的に中断されます。違う表現をすれば、案件を[全終了イベント]に流すことができるユーザに "分流処理を中止させる権限" を持たせることができるとも言えます。
1. 同時分流が設定されるパターンについて、概要を理解する
- a. 全処理必須パターン
- 必要工程を同時並行的に開始し全体の所要時間を短縮させます
- b. 単処理十分パターン
- 複数人のうち、誰かの決裁、誰かの解決策発見、などを求めます
- c. 任意工程派生パターン
- やっても良いし、やらなくても良いような作業を派生させます
- 全処理必須パターンでは多くの場合、全経路が統合ゲートウェイで集約された後に、下流工程に進みます
- 依存関係のないコンピュータ工程は、並列化されるケースが多くなります
- 単処理十分(早い者勝ち)の場合、誰かの処理が完了した時点で他者の処理を停止させる必要があります
- 代行行為(Agent)は本人を含む複数人による協調的な対応で "単処理十分パターン" と言えます
- 代理行為(Proxy)は本来的には唯一人(本人不在時の責任者も1人)による処理になります
- 多くの場合、ワークフロー基盤は代理者への交代を把握できず、代理も代行と同様の設定となります
2. 並行作業を打ち切るパターンについて、概要を整理する
- a. 人間判断によって打ち切るケース
- 同僚による助言入力、コンピュータによる障害検知、など
- b. 時間経過によって打ち切るケース
- サイト公開時の誤植確認作業、コンピュータの処理、など
- c. 依存関係によって打ち切るケース
- 複数の決裁者、督促作業と入金確認作業、など
- 人間工程の場合、表示されていた[マイタスク]が消滅する事になります
- 複数の決裁者などの同様工程に分流する場合は、[チームスイムレーン]を使った設定も有効です (M212)
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