ワークフローの開始時に “あらかじめデータが入力された状態” になるように設定することも可能です。その初期値は、固定的な値だけでなく、“申請日(プロセス開始日)から14日後” や “申請者名(プロセス開始者)” のように処理を開始する日時や処理の開始者によって変動する値も設定できます。
1. 初期値の活用シーンについて、概要を理解する
- 1. サンプルの例示
- 入力フォーマットの "ゆらぎ" を防ぐ (例:'(株)●●')
- 2. 標準値入力の自動化
- 同じ値(標準的な値)の入力手間を減らす (例:'貴社指定場所')
- 3. ルール反映の自動化
- 業務ルールに基づく値の計算手間を省く (例:請求月の翌月末を記入)
- 初期値の多用は "入力した気になってしまう" 等のリスクを増大させる可能性があります
- 初期値ではなく入力案内文字(HTML5 placeholder)をセットすることも可能です(文字列型データ等)
2. 初期値の代入ルールを設定する (固定的な代入)
- a. 固定値プリセット
- 例:'貴社指定場所'(文字列型)、'2020-07-24 20:00'(日時型)
- 代入に失敗する値が設定されている場合、何も代入されず起動します (例:'2001-02-29'の日付型代入)
- ファイル型、掲示板型、テーブル型などのデータ項目に対しては初期値設定できません
3. 初期値の代入ルールを設定する (動的な代入)
- b. 開始時刻を参照したプリセット
- 例:翌月の末日を "入金期限" の項目に代入しておく
- c. 開始ユーザ名を参照したプリセット
- 例:申請者名を含めた "件名" を付けておく
- d. 案件IDを参照したプリセット
- 例:通し番号を含めた "ファイル名" を生成しておく
- 代入先のデータ型によって、参照できるデータや代入式の設定方法が異なります
- 日付日時情報の書式を整形したい場合、 #format() を使った設定も可能です
- 文字列情報を任意フォーマットに整形したい場合、 #sformat() を使った設定も可能です
4. 初期値が代入されないケースについて理解する
- a. 不明な所属組織
- 複数組織に所属するユーザが[新規開始]させた場合の[開始組織]
- b. 不明な開始者
- タイマー開始などで先頭が[引き受け待ち] になる場合の[開始ユーザ]
- 自動開始や再利用開始など起動時にデータが取り込まれる場合、初期値が開始直後に上書きされます
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