標準の引受ルール設定では、担当者達が[引き受け待ち]の一覧から案件を引き受けなければなりません。しかしこの場合、担当者間で "おみあい" が発生したり、結果としての作業量に隔たりが生じたりする可能性があります。処理者を指名する[自動工程]を配置すれば、引き受け操作を不要にすることができます。(スクリプト工程)
1. 下流処理者の指名について、概要を理解する
- a. 上流のヒューマン工程で指名
- 上流工程の作業者が下流工程の作業担当者を指名します (M210)
- b. 上流の自動工程で指名
- 持ち回りルール(スクリプト)に基づいて自動的に指名されます
- 下流工程の処理担当者設定は、ユーザ型データを参照する設定にします
- 案件が工程に到達した際にユーザ名がセットされていなければ、進捗エラーとなります
2. 自動指名する方法について、概要を理解する
- a. 候補者リスト内で均等に割当
- 対応候補者のリスト内で持ち回り式に割り当てます(ラウンドロビン)
- b. 候補者リスト内で重みを付けて割当
- 対応候補者のリスト内で重みを付けて割り当てます
- c. 業務データに応じて割当
- ファイルが添付され "緊急" を含む場合といった複雑なルールを実装します
- ゲートウェイやデータ設定工程では実現できないルールもスクリプト工程で実現できる場合があります
3. スクリプト工程に ECMAScript を設定する
- 1. 業務データを参照する関数を書く
- var tmp = engine.findDataByNumber("99") のような独自の参照式を利用します
- 2. ユーザを1人に絞り込むスクリプトを書く
- ECMA に準拠したスクリプトを書きます
- 3. ユーザ型データを更新する関数を書く
- engine.setDataByNumber("99", tmp) のような独自の代入式を利用します
- 業務データの代入や更新は、スクリプト処理完了後に一括して行われます
- エラー発生時には代入更新は行われません (次の処理に進みます)
- スクリプトの処理時間は最長で30秒に制限されます (負荷状況により若干変動します)
R2300:スクリプトタスクで利用できる Java クラス
R2301:Script データ取得/代入
BPMNアイコン:スクリプトタスク
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