複数の業務から呼び出される業務は少なくありません。たとえば "Web 受注プロセス" や "Fax 受注プロセス" などから呼び出される "出荷プロセス" であったり、"プレス原稿作成" や "Web サイト更新" などから呼び出される "翻訳プロセス" などは、サブルーチン(サブプロセス)として独立させることを検討します。
1. サブプロセスの活用シーンについて、概要を理解する
- a. 専門家業務の呼び出し
- "ブランド戦略室" や "法務部" など専門家への依頼を組み込みやすくなります
- b. 直接業務の分解
- "原稿翻訳" や "アイコン制作" といった作業を全社共通基盤化することができます
2. サブプロセス(子:呼び出される側)を設計し運用する
- a. 開始ポイント
- フローの起点となる[メッセージ開始イベント(HTTP)]を設置します
- b. 親プロセスから受け取るデータ項目
- 呼び出し元(親プロセス)から受け取った、業務に必要な情報を保存しておくデータ項目を用意します
- c. 親プロセスに渡すデータ項目
- 呼び出し元(親プロセス)に受け渡す、サブプロセスの成果物を保存しておくデータ項目を用意します
- 親プロセスから受け取るデータ項目
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]のプロパティにて編集許可を[編集可]にします
- 親プロセスに渡すデータ項目
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]設定画面の[親プロセスからのデータ可視性]にて[許可]に設定します
- 同一アプリに複数の[メッセージ開始イベント(HTTP/Webhook)]が設置されている場合、設定は共通になります
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]設定画面の[親プロセスからのデータ可視性]にて[許可]に設定します
- 設定が完了したアプリを[リリース]すると、同一ワークフロー基盤内に、このアプリを呼び出すための工程アイコン[サービスタスク(子プロセス開始)]が自動生成されます
3. メインプロセス(親:呼び出す側)を設計する
- a. 呼び出すポイント
- サブプロセスとして呼び出すアプリの[サービスタスク(子プロセス開始)]を設置します
- b. 受け渡しする業務データ
- 必要に応じて子プロセスに送信する値やデータ項目を指定します
- c.[子プロセスの終了を待つ]オプション
- [子プロセスの終了を待つ]オプションをオンにして、終了時にデータを取得する設定をします
- [サービスタスク(子プロセス開始)]はアプリ編集画面の[自動処理タスク]パレット > [他のワークフローアプリとの連携]に「アプリID アプリ名 ノード番号: 工程名」の名称で一覧されます
- [子プロセスに渡す値]タブにてサブプロセス(子プロセス)に受け渡すデータを指定します
- [子プロセスから受け取る値]タブにて[P2: 子プロセスの終了を待つ]オプションをオンにします
- 子プロセスの終了時に子プロセスから取得されるデータの保存先を指定します
BPMNアイコン:サービスタスク(子プロセス開始)
チュートリアル:複数のワークフローアプリを連携させて運用するーサブプロセス編
X. 業務アプリ
Z. 追加情報:[メッセージ送信中間イベント(HTTP)]を使用して呼び出す
A. メインプロセス(呼び出す側)を設計する
- a. サブプロセスの自動開始 URL
- https://karasumi-shijo-000.questetra.net/System/Event/MessageStart/123/0/start
- b. サブプロセスのセキュリティ鍵
- 接続先アプリのセキュリティ鍵(key)を指定します
- c. 受け渡しする業務データ
- 必要に応じてサブプロセスの "受信パラメータ名" を指定し、送信する値を指定します
- d. 結果を受け取る工程
- [メッセージ受信中間イベント(HTTP)]を配置して、サブプロセスから処理結果を受け取る設定をします
- 同一ワークフロー基盤の場合 "${var[applicationRoot]}System/Event/MessageStart/123/0/start" で代用可能です
- 上のURLのうち
- 123:サブプロセスのアプリ ID (processModelInfoId)
- 0:サブプロセスアプリの開始ポイント(nodeNumber)
- 編集保存後、一度稼働状態にすることで、自動受信パラメータ(受信フォーマット)が確定します
B. サブプロセスから結果を返す設定をする
- a. メインプロセスの自動受信 URL
- https://karasumi-shijo-000.questetra.net/System/Event/IntermediateMessaget/456/10/receive
- b. メインプロセスのセキュリティ鍵
- メインプロセスアプリのセキュリティ鍵(key)を指定します
- c. 受け渡しする業務データ
- 必要に応じてメインプロセスの "受信パラメータ名" を指定し、処理結果として送信する値を指定します
- 同一ワークフロー基盤の場合 "${var[applicationRoot]}System/Event/IntermediateMessaget/456/10/receive" で代用可能です
- 上のURLのうち
- 456:メインプロセスのアプリ ID (processModelInfoId)
- 10:メインプロセスアプリの受信ポイント(nodeNumber)
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